前回の〔企業の刑事責任〕に引き続き、今回は〔企業の民事責任〕についてお話しします。
企業が問われる民事責任には、
1. 債務不履行責任
2. 不法行為責任
3. PL責任
の3種類があります。
1.は、企業が契約に違反することで契約の相手に損害を生じさせた場合、2.は契約関係がないときに、企業の故意または過失によって相手に損害を生じさせた場合に問われる責任です。3.は製造物責任法(通称PL法)で定められた責任であり、直接契約関係にないメーカーと消費者間で、消費者が製品によって被害を受けた場合、メーカーはその責任を問われます。
企業の民事責任、次の4つの合言葉を胸に刻んで自戒しましょう。
1. 信頼あるところに責任あり
2. 利益あるところに責任あり
3. 情報あるところに責任あり
4. 危険あるところに責任あり
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