投資する企業を選ぶ際に、法令順守や人権、環境、消費者への配慮といったCSR(企業の社会的責任)を基準に投資することをSRI(社会的責任投資)と言い、専用の投資信託や年金基金のことをSRIファンドと言う。
日本のSRIファンドの市場規模はまだ約1千億円程度と言われるが、先行するアメリカでは300兆円近くに上り、同ファンドの運用実績も一般的な株価の平均値や株価指数の面でここ10年の間に上回ってきた。ただし、一般の株式投資のように財務諸表に現れない企業の価値を評価するもので、今回相次いで設定されたSRIファンドも、運用会社は調査会社のアンケートを元に絞り込むため、基準の信頼性を疑問視する声も少なくない。
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