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2004/07/29号

UFJへの業務改善命令

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 6月18日、UFJグループが金融庁から受けた業務改善命令は4種類で、大手銀行に複数の命令が同時発動されたのは初。
1) 検査忌避:重要な資料やデータを隠す行為と、審査に関する議事録の改ざんが、多数の役職員の関与のもと組織的に行われた。
2) 収益目標の未達成:公的資金注入行として公約した収益目標を大幅に下回っており、経営の改善が見られない。抜本的な収益改善のための方策を打ち出すこと。
3) 中小企業向け融資の実績かさ上げ:公的資金注入行として中小企業向け融資の拡大が義務づけられているが、一部の大企業向け融資などを実績に含めるなど実績の確認や計数管理が不十分。責任の所在の明確化を含む方策を出すこと。
4) 修正した業績予想の大幅な見直し:経営判断に慎重さを欠いた結果、4月下旬に黒字予想を発表したが正式決算では赤字となり数値が大幅に異なった。取締役会と本部機能の強化によって内部管理体制を充実、強化させること。

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