最低賃金(minimum wage)は、受けとる賃金の最低額を法的に保障する制度である。
ILO(国際労働機関)の1970年の最低賃金決定条約(第131号)で定められており、本条約に批准している日本でも最低賃金法で地域別最低賃金(都道府県ごと)と産業別最低賃金を定めている。しかし、実際には最低賃金が守られないことも少なくない。また、特に途上国の都市部などでは、最低賃金が支払われていても実際の生活には額が不十分な場合も多い。
このため海外では、人がある生活水準を維持するのに必要な賃金である生活賃金(living wage)を定める行政府もある。日本でも、最低賃金では生活保護費を下回る地域もあり、制度見直しを訴える声もある。
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