サービス残業とは、労働基準法で定める時間外労働手当が支払われない労働を指した日本における俗称であり、賃金不払いの一種である。雇用主が従業員に強制する場合もあるが、業務量が超過し従業員側が自主的に行う場合も多い。使用者・被用者とも労働法に対する意識が低く「奉公」的な雇用慣行が残っている日本に特徴的な現象である。タイムカードの印字後に残業したり自宅に仕事を持ち帰ったりと、わかりにくい形で行われる場合も多い。
労働基準法では、32条で週の労働時間を上限40時間と定め、時間外労働については37条で通常労働の1.25~1.5倍の割増手当の支払いを定めている。不払いがあった場合は119条により6か月以下の懲役または30万円以下の罰金に処される。
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