強制労働は、処罰の脅威の下に強要され、自ら任意に申し出たものでない全ての作業や役務を指す。鉱山やプランテーションなど、途上国で多く見られる。ILO条約第29号の強制労働条約で禁止されている。日本も1932年に批准しており、憲法18条や労働基準法第5条で禁止している。国内ではあまり問題ないと思われがちだが、強制労働には奴隷制度的なもの以外に債務労働も含まれ、現在でも借金をかたにした重労働や売春などが少なくない。また、外国人労働者が急に逃げ出したりしないように雇用主が身分証明書や保証金を預かるケースも多いが、これも強制労働とみなされる。違反すると、日本では労働基準法第117条により1~10年の懲役、または20~300万円以下の罰金に処される。
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