1890年に制定された米国独占禁止法の基本法。取引を制限するカルテル等および独占行為を禁止している。いわゆる水平的カルテル(価格協定など)は市場の競争に与える影響の大きさにかかわらず行為の外形から「当然違法」とされている。
同法に違反した場合、法人の場合には1億ドル以下の罰金、個人の場合には100万ドル以下の罰金もしくは10年以下の禁固刑またはその両方が科されることがある。
罰金額については、違反行為により獲得した利益または与えた損害額の2倍まで引き上げることができる。また、同法違反に対しては、刑事罰のほか差止命令、損害の3倍の額および訴訟費用の賠償という制裁がある。
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