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2012/02/28号

パブリシティ権

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 パブリシティ権とは、人に備わっている、顧客吸引力を中核とする経済的な価値(パブリシティ価値)を保護する権利をいう。人格的な利益の確保を目的とするプライバシー権から派生したものであり、法的に明確な規定はないが、裁判所の判断の積み重ねにより認められてきた。
 1989年の東京地裁判決で、初めてパブリシティ権という言葉が使用された。2012年2月2日の最高裁判決は、「肖像等は、商品の販売等を促進する顧客吸引力を有する場合があり、このような顧客吸引力を排他的に利用する権利」とした。

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