ISO19600(コンプライアンスマネジメントシステムガイドライン)がコンプライアンス全体についての規格であるのに対して、贈賄行為に特化した国際的な第三者認証規格。
贈賄の定義については一般的な概念を示すにとどめ、適用される各国の法に委ねるものとした上で、組織において、贈賄防止ポリシーの制定、社員の管理及び教育やリスク評価等、贈賄防止のための適切な手段を講じることを求めている。ISO9001(品質マネジメントシステム)のような他のマネジメントシステム規格と共通の規格構造を有しており、統合が容易となるよう配慮されている。
企業は、ISO37001の導入により、贈賄防止のために最低限必要とされるマネジメントシステムを構築することができる。また、企業が贈賄防止のために適切な対応を行っているとの信頼をステークホルダーに与えるとともに、企業内で贈賄事件が発生し捜査を受けた際には、企業が贈賄防止のために適切な対応を行ってきたことの証明となること等が、導入のメリットとされる。
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