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│\/│ 女3人でつくる「ビジネスの法律がわかるメルマガ」
└──┘ ◆痛い目にあわないために◆
Vol.5 2003年09月01日
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■ごあいさつ | ||
□コンプラニュース | : | 次期商法改正のポイント |
■コンプラQ&A | : | 過ち、謝り、誤らず |
□編集部ひとりごと | ||
※セミナールームは掲載しておりません |
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■■ ごあいさつ
お元気ですか?9月になってしまいました。ということは、秋!秋はやりたいことが目白押しです。温泉にも行きたいし、おいしいものも食べたいし、暑くて着たくなかったスーツもそろそろ着たい。あ、全部お金がかかりますね。出費を最小限に抑えつつ、やれることって、、、スポーツ?健康にもなれて一石二鳥かな。最近、体を動かしていないけれど、体を動かさないと頭も動かない気がします。こうして人間は急速に衰えるのか?ま、まずいですね。体も頭もフル回転させなければ。さて、今月も元気よく仕事しましょう!(ゆき)
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■■ コンプラニュース
法務省は、次期商法改正の一環として商法の一部、有限会社法、商法特例法(株式会社の監査等に関する商法の特例に関する法律)を新たに「会社法」(仮称)として一本化する方針だ。現在、法制審議会の「会社法(現代化関係)部会」において、会社法の現代化に関する改正審議が進められている。今回の改正は、商法のうち第二編(会社編)、有限会社法、商法特例法という会社法関係の3つの異なる法律を一本化するとともに、前2本の条文を平仮名口語体化するという大掛かりなものになる予定だ。いわば会社法の現代化とも言うべき改正が予定されている。また、中小株式会社の法制を有限会社並みに変更する、最低資本金の引下げ・廃止についても検討されているようだ。
一般的に会社法というと、商法のうち第二編(会社編)と有限会社法、商法特例法をまとめて表現したものとされるが、商法、有限会社法ともに古い法律であるため、片仮名文語体で記述されており、条文自体が読みにくい(商法は明治32年、有限会社法は昭和13年に制定されている)。商法に関しては、条文の読みにくさに加えて、相次ぐ改正を経ているので制度間に不均衡が生じているという指摘もある。このため、「会社法(現代化関係)部会」が設置され、現代語化、会社法制の一本化と規定の整理に伴う必然的な内容の見直し、各種制度間の規律の不釣合いの調整、今回の現代化審議をきっかけとした内容の見直しなどが検討されている。「味わい深い」片仮名文語体ではあるが、実務家からすると使い慣れた平仮名口語体の方が喜ばしいところだろう。
商法の会社編、有限会社法、商法特例法を一本の法律にまとめ、会社法制を一本化し、制度間の調整も行う予定だ。これまで解釈があいまいなままにされていた部分を明確化し、三法の整理に伴って発生する必然的な見直し及び各種制度間における規律の不均衡の見直しなども行われる予定。
株式会社であるというだけで、規模の関わらず大企業と同様の規制がかかっている項目について、中小株式会社については、有限会社並みに規制緩和をする見直しがあげられている。と同時に、三法の統合にかかり、有限会社法制の抜本改正も検討事項の一つだ。元々、商法は大企業を想定して作られているといわれている。このため、中小の株式会社にとってはやっかいな規定が多いことも事実。今回の改正では、中小の株式会社は、規模も小さい上、活動範囲も狭いことから、有限会社並みの法制の選択適用も認めるという案が検討されている。例えば、決算公告が不要となったり、これまで3人以上の取締役を選任することが義務付けられていたが、これを1人に減員できる、監査役の設置が任意になるなど、企業運営上実務負担が軽減され、簡素化されることになる。
中小企業への規制の緩和の一環として、最低資本金の引下げまたは廃止も議論されているようだ。新規創業支援の観点による中小企業挑戦支援法により、一定の創業者については、1円の資本金(1株を1円で発行した場合)での会社設立(いわゆる1円起業)が可能となったことが話題になったばかりだが、最低資本金の壁は起業者にとって大きな負担になっている。現行法制では、株式会社1,000万円、有限会社300万円の最低資本金が設定されている。
法務省は本年秋に改正試案を公表し、2004年春には改正案要綱をとりまとめる方向で審議を進めている。その上で、2005年の通常国会に関連法案を提出する意向だ
■■ コンプラQ&A
■■ ~過ち、謝り、誤らず~の巻
夏の短かった今年は、すでに吹く風、秋の気配。 食欲の秋、味覚の恵みが楽しみですね~♪。 おや、だけどコンプラ推進室では、長梅雨で繁殖した細菌に痛めつけられた人が居るようですよ…。
べっきぃ | : | あっら~、つき先輩ヤツレましたねぇ!ずいぶん休んでましたけど、もう回復したんですか? |
つき | : | う~ん、この4日間、七転八倒してたよ…ボツリヌス菌にクリーンヒットしちゃってねぇ…。 |
べっきぃ | : | あれほど落ちてるモノを拾って食べちゃダメですよって言ったのに~(笑) |
つき | : | 拾ってねーよ(怒)『腐乱軒』でちゃんと購買したお弁当ですっ。筋野くん以外はみ~んな当たったよ。 |
べっきぃ | : | 文字通りの「肝試し」でしたねぇ…あのお店、東京都から食品衛生法に基づく3日間の営業停止処分を受けたって話ですよ。 |
つき | : | 3…日…間…??私がまる4日苦しんだのに…??(憤怒) |
ゆき | : | 法令による民事罰や刑事罰は、被害感情に比べて軽く感じられることが多いわよね。 |
つき | : | あっ、ゆき先輩。 |
ゆき | : | 3年前に発症者約13000人、死傷者200人を出した集団食中毒事件だって、責任者の刑事罰は「業務上過失致死傷」に過ぎず、元工場長が執行猶予つきの禁固2年と罰金12万円、事故製品の製造課主任が同じく執行猶予つきの禁固1年半だったのよ |
べっきぃ | : | え~~、「過失」??確かあのケースでは、故意に手を抜いたり隠したりしてたんでしょう?亡くなっている人すらいるのに12万円って、何だか軽すぎる気が… |
ゆき | : | それでも企業が受けたダメージは甚大だったわよ。消費者の怒りに突きかされた全国の小売店からの商品撤去が続いて、シェアトップの座からは転落するし、子会社は倒産するし、親会社も売上高が前年同期比の3分の1まで落ち込んで、経営再建を迫られる事態になったのよ。 |
ゆき | : | 甘く見られていた方も、黙っちゃいないですよそりゃ~。ゴマメの歯ぎしりだって、合奏すればクジラも追いやるのだ!! |
ゆき | : | 特に今は、インターネットの普及で風評が瞬時に広まるようになったのでしょう。匿名性や集団心理も手伝って、大胆な発言が各種サイトに載るのを誰も止められない状態だわね。その真贋や倫理的善悪はともかくとして、クチコミの力は従来以上に侮れなくなっているわ。 |
べっきぃ | : | 永らくトップの座にあって、消費者を軽く見る風潮が、どこかに巣食っていたのかも知れないですね。せめてコトが起きてしまったあとに、速やかで誠実な対応を見せてくれれば違ってくるのでしょうけど… |
ゆき | : | その通りよべっきぃ。それが企業のその後を守る分け目になるでしょうね。誰でも過ちは犯す。だけどすぐに謝罪して過失の原因を公表し、必要な補償は行い、二度と繰り返さないための方策を打ち建てれば、消費者の支持は回復できるものよ。 |
つき | : | 過ちを犯しても、すぐに誤り、二度と誤らない。イイっすねぇ、今月のスローガンにしますか! |
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■■ 編集部のひとりごと
わたくしべっきぃは、日本文化に興味があり、出来れば日本文化の素晴らしさを外国の方にも伝えたい!という熱い気持ちを「密かに」持っております。旅行が趣味の一つなので、年に3回程海外に羽を伸ばしに行くのですが、浴衣(着物)を着こなし、鶴を折り、筆でサラサラとメッセージを書いて外人の方に渡す…なんてことを実現したい!と思っております。先日、これまた興味深いデータ―を発見しました。日本人とフランス人、それぞれ20代~30代の女性に「あなたは毎日髪の毛を洗いますか?」というアンケートをとったところ、日本人は97%がYES、フランス人は9%(たったの!)がYESという回答結果だったそうです。文化の違いはこんなところにも出るのかぁ…。また一つ勉強になったのでした。(べっきぃ)