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2004/01/13号

住友電工男女差別訴訟、昇格認められ和解成立

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 住友電気工業の女性社員2人が、「昇格や昇給で差別を受けた」などとして、同社と国を相手取り、男性社員との差額賃金分や慰謝料など計約1億5000万円の支払いを求めた訴訟は、同社が2人を昇格させ、解決金計1000万円を支払うなどの内容で、昨年12月24日、大阪高裁で和解した。
 原告弁護団によると、地位確認を請求していない労働訴訟の和解で昇格が認められたのは初めてという。原告は94年、均等法に基づき、労働省大阪婦人少年室(当時)に調停を申請したが不開始となり、95年、国も相手取って大阪地裁に提訴。2000年7月の1審判決は「専門職から高卒女子を締め出したのは憲法違反」と指摘しながらも、「当時の社会情勢では違法とは言えない」として請求を棄却していた。

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