NHKの海老沢会長は9月7日、元チーフプロデューサーによる番組制作費の名目で約4,800万円を不正に支払い、一部を還流させていた問題など職員の一連の不祥事について経営委員会に調査内容を報告、再発防止策を発表した。また、12人の役員全員を6カ月の減給処分にする。
元チーフプロデューサーは紅白歌合戦に出演したバンドの所属事務所へ多く出演料を払っていたこともわかり懲戒免職に。更に前ソウル支局長が93年からの4年間に月60万から210万円を上乗せした額の領収書を外部プロダクションに作らせて精算、総額は約4,400万円にのぼり6カ月の停職処分。カラ出張問題が指摘された2人の職員を出勤停止7日の処分とした。
再発防止策としてNHKは、職員の倫理・公金意識を高めるとともに重要な支払いは最終的に部長が決定することや、代理請求システムの廃止などをあげ、9月末までに「倫理・行動憲章」と「行動指針」を策定する。
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