アスベストによる健康被害の問題で、経済産業省は7月15日、日本石綿協会などを通じて89社に調査した結果、アスベストが原因の病気による死者が27社374人、治療中の人は88人に上っていることを公表した。
被害が集中しているのはアスベストを原料に使った製品メーカーで、建材やブレーキ材料、水道管メーカーなど。最も多かったのは建材メーカーニチアスの141人、続いてクボタが79人。ほかにも造船、鉄鋼、自動車、建設業界で被害は広がっている。経産省と厚労省は関連業界18団体を集め、早期の使用停止と代替品への切り替えを要請するとしているが、7月20日の衆院厚生労働委員会では行政責任を問う声が上がった。
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