政府・与党は、パート労働者への厚生年金適用の拡大について加入基準をまとめた。
適用対象を労働時間が週20時間以上(現行は週30時間以上)で、勤続1年以上、月収が厚生年金保険料の算出下限である9万8,000円以上、正社員と同等の管理業務に携わるパート労働者とした。また、従業員300人以下の企業は当面適用せず経過措置を設ける。
パート労働者の厚生年金適用拡大については、2004年に出された厚生労働省案で約300万人が新たに加入すると見込まれたため、パート労働者の多い外食産業やスーパーなど経済界からの反発が強く、一旦は保留となっていたが、今回は企業とパート労働者双方に納得のいくものとして、適用対象を若干緩めた。年内にも方針をまとめ、関連法案を次期通常国会に提出するとしている。
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