長く太陽電池の生産量世界一を誇ったシャープが、2007年にはドイツのQ-cells社に抜かれ2位になったことがわかった。3位だった京セラも中国のSuntecPower社に抜かれ4位になった。2004年には4位だったQ-cells社がサンヨー、京セラ、シャープを軒並み抜き去った格好だ。オイルショック以降、国を挙げて太陽光発電の研究開発を進めてきた日本は2006年には世界生産量の49%を占めていたが、大きくシェアを落とす見込みだ。
また、導入量でも日本は1997年から2004年まで世界一だったが、国が設置促進の補助金を打ち切った2005年にドイツに抜かれている。
Q-cells社の躍進の背景にはドイツの「固定価格買取制度」に支えられた太陽光発電への旺盛な民間投資があると見られ、日本のRPS法の見直しの機運が高まることが予想される。
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