生物多様性条約の第9回締約国会議(COP9)がドイツのボンで開催されている。5/28からは閣僚級会合の予定だ。「2010年までに生物多様性の損失速度を著しく減少させる」という、2010年生物多様性目標の達成年を目前に控え、各国の取組状況の見直しが行われている。達成年にあたる2010年のCOP10の開催地を名古屋市が招致しており、本会合で決定される見込みだ。しかし、種の絶滅速度は恐竜大絶滅の1,000倍以上とも言われ、2010年目標の達成は絶望視されている。人間活動により生物多様性が悪化することで、水の供給や食料生産、災害防止、新しい医薬品などの生態系サービスを低下させ、経済活動に悪影響を与える。そのため、本会合では企業による保全推進が焦点の一つとなっている。一部の日本企業も、生物多様性保全に向けて協同で取組みをはじめている。
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