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2008/09/24号

ノルウェー政府年金基金、環境破壊を理由にリオ・ティント株を売却

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 ノルウェー政府年金基金は9月9日、保有していた世界第二の鉱山会社リオ・ティントの全株式約8億5,000万ドルを売却したと発表した。米フリーポート社と共同運営するインドネシアの鉱山が近隣河川に鉱くずを流して環境を破壊し、今後も改善の兆しがないことを理由としている。同基金は2007年12月に同社に書簡で懸念を伝えていたが、その後の対応が不十分と判断した。一方、同基金はインドでの綿花の種生産で児童労働の疑いがある米モンサント社の株式は保有を続けている。同基金の株主行動により、児童労働が著しく減少しているためだという。ノルウェー政府年金基金は3,680億ドルの資産を運用する世界最大級の政府系ファンドで、社会的責任投資に力を入れている。

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