「kmタクシー」として知られる、タクシー・ハイヤー事業大手の国際自動車は、関東運輸局により、9月12日付で一般乗用旅客自動車運送事業者としての許可を取り消された。今回の事業許可取消は、運転手の拘束時間、乗務時間、乗務距離の超過や休息時間の不足など、道路運送法に違反する運転手の超過勤務が判明したことによる。これにより、国際自動車のタクシー321台、ハイヤー589台の計910台が最低2年間、営業ができなくなった。タクシー運転手の労働時間(運転時間、拘束時間)については「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」により定められている。
なお、一般労働者の労働時間ついて、1ヵ月間の時間外労働が60時間を超えた場合の50%割増賃金など、時間外労働削減のための措置を講じた改正労働基準法が2010年4月より施行されることから、一般企業においても労働時間管理の重要性はいっそう増していると言えよう。
<< 一覧へ戻る