2017年9月、国土交通省は、日産自動車株式会社の型式指定自動車を生産している工場に対し、立入検査を実施した。その際、社内規程に基づき認定された者以外の者が完成検査の一部を実施していることを確認したため、完成検査の確実な実施を確保するよう業務体制を改善すること等を指示した。
同年10月、同社は工場の完成検査において、任命されていない検査員が合否判定を行ったものがあり、保安基準に関する検査が適切に行われていなかったとして、国土交通省にリコールを届け出た。
しかし、再発防止策を講じた後も、完成検査員に任命されていない検査員によって完成検査の一部が行われていたことが発覚したため、同社は10月19日、国内向けの車両の生産、出荷、登録を停止すると発表した。
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