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2019/08/20号

韓国向け輸出管理の運用の見直し

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 2019年7月1日、経済産業省は、韓国向けの輸出管理の運用について2つの見直しを行うと発表した。
 まず、半導体や軍需物資の製造などに使われる3品目(フッ化ポリイミド、レジスト、フッ化水素)について、包括輸出許可から個別輸出許可の対象に切り替えた。当該措置は2019年7月1日付で公布され、同月4日から施行されている。
 もう1つ、韓国に対し、安全保障上の友好国に与えている輸出管理の優遇措置を見直し、輸出貿易管理令を改正して、いわゆるホワイト国から韓国を削除するものとした(8月2日閣議決定、8月28日施行予定)。これにより、韓国は、キャッチオール規制(用途や購入者などによって製品の輸出や技術の提供行為などを行う際に届出、許可を必要とするルール)の対象地域となる。
 経済産業省は見直しの理由として、輸出管理制度は国際的な信頼を土台にしているが、日韓の信頼関係が著しく損なわれたことを挙げている。  

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