2020年2月21日、東京証券取引所(東証)は「新市場区分の概要等について」と題する資料を公表し、2022年4月1日を目途に、現在5つある市場区分(※)を3つの市場区分「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」(いずれも仮称)へ見直すことを発表した。
現在の5つの市場区分については、各市場区分のコンセプトが曖昧で、多くの投資家にとって利便性が低い等の様々な課題が指摘されており、金融庁の金融審議会市場ワーキング・グループ「市場構造専門グループ」にて、市場区分の見直しが検討されていた。
東証は、同資料において、新市場区分では、明確なコンセプトを設け、各市場区分のコンセプトに応じて、時価総額やコーポレートガバナンスに関する基準を定めるとしている。また、各市場区分のコンセプトを反映した定量的・定性的な基準も設けることで、国内外の投資家から高い支持を得られる魅力的な市場の提供を目指すとしている。
なお、今後、新市場区分に関する制度要綱の公表等がされる予定。
(※)①市場第一部、②市場第二部、③マザーズ、④JASDAQ(スタンダード)、⑤JASDAQ(グロース)
<< 一覧へ戻る