2021年2月24日、総務省は、幹部職員11人を、放送事業会社「東北新社」の役職員から高額な接待を受けたとして国家公務員倫理規程違反で処分(減給・戒告等)した。
さらに、同年2月25日、農林水産省は、幹部職員6人を、鶏卵生産会社「アキタフーズ」元代表と吉川元農林水産大臣(贈収賄事件でそれぞれ在宅起訴)の会食に同席し、アキタフーズから接待を受けたとして国家公務員倫理規程違反で処分(減給・戒告等)した。
国家公務員倫理規程は、許認可や補助金等の事務を行う国家公務員が、その相手方となる企業等の「利害関係者」から金銭・物品を受け取ったり、接待を受けたりすることを禁じている。今回、放送事業の許認可権限を持つ総務省は東北新社を、鶏卵事業の補助金交付権限を持つ農林水産省はアキタフーズを、それぞれ利害関係者と認め、各接待が同規程に違反すると判断した。
また、東北新社では、コンプライアンスの意識が欠如していたとして、社長の引責辞任、接待を行った役職員の辞任・役職解任などの社内処分等がなされた。
なお、総務省の幹部職員は、通信会社「NTT」からも接待を受けていたことが明らかになっている。
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