2021年3月23日、三重県議会は「性の多様性を認め合い、誰もが安心して暮らせる三重県づくり条例」を全会一致で制定した。施行日は同年4月1日。
同条例は、性的指向または性自認を理由とする不当な差別的取扱いや、性的指向または性自認に関するカミングアウト(※)の強制や禁止、アウティングの禁止を規定している。
さらに、事業者に対して、性の多様性に関する理解を深めるとともに、職場環境および事業活動において、性の多様性を認め合うことができるように、公正な採用・ハラスメント防止対策等の、必要な措置を講ずるよう努めることなどを求めている。
アウティング禁止条例は、すでに東京都国立市などが施行しているが、都道府県レベルで条例が施行されたのは同条例が初となる。
(※)カミングアウト:これまで公にしていなかった性的指向や性自認を自ら表明すること
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