2021年7月5日、回転寿司チェーンかっぱ寿司を運営するカッパ・クリエイト株式会社(以下、カッパ社)は、同社の代表取締役が、同業の株式会社はま寿司(以下、はま寿司)から不正競争防止法違反の疑いで告訴されたことを公表した。
カッパ社によると、告訴内容は、同社の代表取締役がはま寿司の親会社を退職後、カッパ社の顧問となった2020年11月から12月中旬の期間に、元同僚より、はま寿司社内で共有されていた同社の日次売上データ等を数回にわたって個人的に送付を受けていたというものである。これに基づき、2021年6月28日、警視庁が不正競争防止法違反容疑の関係先としてカッパ社の本社などを家宅捜索した。
不正競争防止法は、売上データ等の営業秘密を、不正な手段で取得して、使用したり、第三者に開示したりすることを禁止しており、これに違反した場合、民事上は差止請求や損賠賠償請求を受け、刑事上は営業秘密侵害罪として罰則を受けることになる。
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