金融庁は、2021年11月26日付で、みずほ銀行におけるシステム障害に関連して、みずほ銀行及びみずほフィナンシャルグループに対して、銀行法に基づく業務改善命令を出した。
金融庁によると、みずほ銀行は、2021年2月から9月にかけて、顧客に影響を及ぼすシステム障害を計8回発生させた。その際、多数のATMが稼働停止し、ATMへの通帳やカードが取り込まれ、多数の顧客にその場での待機を余儀なくさせるなどの事態を生じさせた。さらに、9月30日の障害における復旧対応においては、本来の確認義務の履行が不十分となり、資産凍結等経済制裁措置に関する法令及び「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン」の遵守態勢に係る問題も認められた。
9月30日の障害に関しては、財務省も、みずほ銀行に対して、外国為替及び外国貿易法(外為法)に基づく是正措置命令を出した。
両省の命令は、いずれも再発防止策の策定・実行等を求めている。
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