2021年12月14日、最高裁判所は、関西の小売業者である、関西スーパーマーケット(関西スーパー)とエイチ・ツー・オー リテイリング(H2Oリテイリング)の経営統合に関して、関東でディスカウントスーパーを展開するオーケーの抗告を棄却した。
オーケーは、関西スーパーの買収を意図し株を保有していたが、同年10月29日、関西スーパーの臨時株主総会でH2Oリテイリングとの経営統合が僅差で承認された。これに対し、本来、棄権扱いとすべき白票が賛成に数えられたとして神戸地方裁判所に統合手続きの差止めを求める仮処分申請を行っていた。
同地裁は申請を認めたが、大阪高等裁判所は、白票を投じた株主が事前に提出した議決権行使書で賛成の意思表明をしていたことを受け、差止めの仮処分を取り消す決定をした。最終的な司法判断として、最高裁は「議案に賛成であることが明確」と同高裁の決定を支持した。
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