第一法規株式会社|教育研修一覧

2003/09/01号

~過ち、謝り、誤らず~の巻

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夏の短かった今年は、すでに吹く風、秋の気配。 食欲の秋、味覚の恵みが楽しみですね~♪。おや、だけどコンプラ推進室では、長梅雨で繁殖した細菌に痛めつけられた人が居るようですよ…。

あっら~、つき先輩ヤツレましたねぇ!ずいぶん休んでましたけど、もう回復したんですか?

う゛~~ん、この4日間、七転八倒してたよ…ボツリヌス菌にクリーンヒットしちゃってねぇ…。

あれほど落ちてるモノを拾って食べちゃダメですよって言ったのに~(笑)

拾ってねーよ(怒)『腐乱軒』でちゃんと購買したお弁当ですっ。筋野くん以外はみ~んな当たったよ。

文字通りの「肝試し」でしたねぇ…あのお店、東京都から食品衛生法に基づく3日間の営業停止処分を受けたって話ですよ。

3…日…間…??私がまる4日苦しんだのに…??(憤怒)

法令による民事罰や刑事罰は、被害感情に比べて軽く感じられることが多いわよね。

あっ、ゆき先輩。

3年前に発症者約13,000人、死傷者200人を出した集団食中毒事件だって、責任者の刑事罰は「業務上過失致死傷」に過ぎず、元工場長が執行猶予つきの禁固2年と罰金12万円、事故製品の製造課主任が同じく執行猶予つきの禁固1年半だったのよ。

え~~、「過失」??確かあのケースでは、故意に手を抜いたり隠したりしてたんでしょう?亡くなっている人すらいるのに12万円って、何だか軽すぎる気が…。

それでも企業が受けたダメージは甚大だったわよ。消費者の怒りに突きかされた全国の小売店からの商品撤去が続いて、シェアトップの座からは転落するし、子会社は倒産するし、親会社も売上高が前年同期比の3分の1まで落ち込んで、経営再建を迫られる事態になったのよ。

甘く見られていた方も、黙っちゃいないですよそりゃ~。ゴマメの歯ぎしりだって、合奏すればクジラも追いやるのだ!!

特に今は、インターネットの普及で風評が瞬時に広まるようになったでしょう。匿名性や集団心理も手伝って、大胆な発言が各種サイトに載るのを誰も止められない状態だわね。その真贋や倫理的善悪はともかくとして、クチコミの力は従来以上に侮れなくなっているわ。

永らくトップの座にあって、消費者を軽く見る風潮が、どこかに巣食っていたのかも知れないですね。せめてコトが起きてしまったあとに、速やかで誠実な対応を見せてくれれば違ってくるのでしょうけど…。

その通りよべっきぃ。それが企業のその後を守る分け目になるでしょうね。誰でも過ちは犯す。だけどすぐに謝罪して過失の原因を公表し、必要な補償は行い、二度と繰り返さないための方策を打ち建てれば、消費者の支持は回復できるものよ。

過ちを犯しても、すぐに謝り、二度と誤らない。イイっすねぇ、今月のスローガンにしますか!

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