めっきり冷え込んで来た今日この頃、熱燗が美味しいですね。秋の恵みもまたコレによく合う♪色づく紅葉を眺めながらだったら、なおのことイケそうですね。ん?!だけど、呑んだら乗っちゃダメですよ!
こないだの三連休は、「日光に紅葉を見に行くんです~♪」とか言ってたよねー。愛車のシトロエン駆り出して、うきうきドライブ楽しんだ?
…その愛するシト郎くんに、タクシーでオカマ掘られましたよ…。
えっ?! 大丈夫だったの? ケガはない?
シト郎が、命に代えてあたしを守ってくれたんで(号泣)…その憎~きタクシードライバー、警察の事情聴取にもマトモに答えられないほど酔っ払ってんですよ!ゆ~る~せ~な~い~…(憤怒)
とても残念だけど、長距離トラック運転手を始めとする職業運転手の中には、飲酒運転を常習にしている者が少なくないって報告もあるわね。
あっ、ゆき先輩。
ルーティンワークになって、"走る凶器"に乗っているという意識が薄らいでいるのも一因でしょうけど、ドライバー個人に過重な任務が課されているという背景も見逃せないわね。
「一刻も早く、夜通し運転せよ」は、確かにツライなぁ…。だけど、お酒はそれを紛らすどころか、運転を不可能にしますよね。
その通りよ。1998年11月に、泥酔運転のトラックに追突されて3歳と1歳の姉妹が焼死した痛ましい事故を憶えているかしら?
気の毒で忘れられませんよ。だけどあの飲酒常習の運転手も、当時の道路交通法では確か懲役4年の刑しか科せなかったんですよね?
そう。でもあの事件をきっかけに、飲酒運転に対する考え方が全国的に厳しくなって、道交法および刑法上の厳罰化を求める署名は37万人以上も集まったのよ。そして姉妹の2周忌に当たる11月28日に、参議院本会議全会一致で、「危険運転致死傷罪」を刑法上に新設する法案が可決成立したの。
ご両親の痛恨の思いも、少しは報われましたね…。
具体的には、どんなふうに変わったんですか?
あたし知ってる~。飲酒運転で人を死亡させた場合、従来は「業務上過失致死」で懲役5年以下だったのが、「危険運転致死」ならば1年以上15年以下に改正されたんですよね。
よく勉強しているじゃない。つまり、それまでは「過失」とされていた飲酒運転が、危険であることを意識しながら犯した「故意」であると解釈されるようになったのよ。
だけどドライバー個人のみならず、酔っ払い運転を容認していた雇用者にも責任がありますよね~。
もちろん。こないだの長距離バス運転手の飲酒事件では、業務前点検や安全教育の内容を監査した結果、会社は元運転手の飲酒に気付きながら放置したとして、道交法上の「使用者義務」に違反すると判断され、国土交通省から35日間の運行停止処分が下ったのよ。これで事故になっていたら、民事上の損害賠償請求も受けたでしょうね。
あたしへの愛に殉じたシト郎の無念も、「危険運転致死罪」で晴らしたい…うっうっ。
機械と愛し合ってる場合じゃないでしょ…アンタもあたしも。
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