ほんの数年前まで、手書き&そろばん計算が当たり前だったのに、今じゃパソコンがないと仕事にならない…。機能もどんどん充実して、小型化されて。一日一回は触っているパソコン。何やらべっきぃが得意げに語っていますよ。
つき先輩、聞いてくださいよぉ~!昨日コンピュータウイルスの話をしていたら、母に「ウグイスがどうしたって?」って。これ、かなりレベル低いですよね…。
「パソコンが風邪ひいたの?」っていう返しよりひどい…。
友人のパソコンがウイルスにやられちゃったみたいで。よくやり取りしていたので、私のも感染していたらこわいなぁと思って。
そうだよねぇ。自分だけじゃなくて、気づかないうちに他人のパソコンにも侵入してウイルスを感染させちゃうんだもんね。
ほ~んと!なんでウイルスメールがはやるんですかね!新種を作っては配信…って暇人の仕業に違いないですよ!
考えてみればさ、もし会社で感染したら恐ろしいよね!会社のパソコン1台がウイルスに感染して、そこからお客様にメール送信したことで、お客様にも感染させちゃったらどうなるんだろう…。
故意にやったわけじゃなくても、損害賠償義務が生じることもありますよね。
べっきぃ、よくわかったじゃない。
えへへ(照)あ!ゆき先輩!
気づくの遅くないかい!?
ウイルスによる被害が莫大な場合は、損害賠償請求を起こされる可能性はあるわよ。
ウイルス対策をすることは、情報化社会の中では無視できない重要な義務ですもんね。
そのとおり!丁重にお詫びすることはもちろん、ウイルス感染の原因と対策を説明して、お客様から訴えられないように誠意を持って接することが大切よ。
社内にウイルスを侵入させないだけじゃなく、社外に出さないために管理を徹底することと、再発防止が大切ですよね!
あら、べっきぃ今日は優秀じゃない?!
あははは!『今日「は」』だって!
むむー!感染経路、時期、範囲を分析して、再発防止策を立て、関連部署に周知・徹底させることが大切なんです。
そうね。色々なウイルスがあるけれど、その中でも重要書類を勝手にばら撒いてしまうようなものもあるのよ。
げげっ!ウイルス感染だけでも最悪だけど、重要書類がばらまかれちゃうなんて…。社会的信用を一気に失いますよね。
重要書類をばら撒く類のウイルスによって漏洩被害を受けた場合は、ウイルスの感染原因や感染源が特定できれば、加害者に対して損害賠償を請求する法的措置をとることは可能よ。でも、実際には因果関係の特定は難しいのが現状ね。
感染源の90%は電子メールからなんですよね。
ぬぬ!詳しいな。じゃあ、メールを受け取る時点で発見して駆除するのが一番ってことですね!
そう。ワクチンソフトの導入に加えて、情報管理の対策をとることも必須ね。重要書類が「営業秘密」として管理されていないと損害賠償を請求することはできないの。
電子データにおける機密書類の管理と取扱方法も社内できっちりしておかなきゃマズイってことですかね。機密文書の規程、専用サーバを設置して一元管理を実施、アクセス管理の徹底、不正アクセスの防止処置…。
やらなきゃいけないことが盛り沢山だぁ~!
詳細は「独立行政法人情報処理推進機構(IPA)」のホームページを参考にするといいわよ。
じゃつき先輩、一緒に見直しましょうか!
なんで今日はこんなにやる気あるの?
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