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2007/09/13号

~「環境コミュニケーション」と「環境報告書」~の巻

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環境コミュニケーションとは、環境に関するさまざまな情報を、企業が幅広いステークホルダーに伝えることです。その手段として、「環境報告書」や「環境活動レポート」などのほかに、CMなどにも注目が集まっています。最近、商品開発部に異動してきた足尾も環境報告書に興味津々のようですが・・・。

あれ? 大麦さん、どうしたんですか?

足尾くんを探してるの。お客さんからもらった「環境報告書」を見せたら、それ持って走って行ったきり戻ってこなくって。

表紙が最近人気のモデルのですか? さっき、筋野さんと見ていましたよ。

じゃあきっと、新しい企画を思いついて、筋野さんに現場の意見を聞きに行ったのね! どんな企画か楽しみ!

そうですね~(なんか、そういう盛り上がり方じゃなかった気が・・・)。

そうそれで、その報告書、CSR推進プロジェクトのみんなに見せようと思ってたの。

そうだと思って、二人のところから引き上げてきましたよ、「環境報告書」。

わ~、助かる~! たなやんありがとう!(それでも戻ってこないということは、足尾くん、さらに深い話をしているのね!)

この環境報告書、すごくわかりやすく工夫されていますね。イメージキャラクターもいけてます~。

最近は、キャラクターを使ったり、みんなが知っているタレントを使ったりして広く一般のお客様に伝わるように工夫する会社が増えているのよ。

あっ、えり先輩! さすがです! 環境分野も詳しいんですね!ところで、「環境報告書」って「CSR報告書」や「社会・環境報告書」とどう違うんですか?

「環境配慮促進法」では、報告書の名称や、環境以外の分野に関する情報の記載の有無や報告を発信する媒体を問わず、事業者が自らの事業活動に伴う環境配慮の状況について定期的に公表しているものを「環境報告書」と定義しているのよ。

私も調べてみたんですけど、平成17年度に環境省が行った「環境にやさしい企業行動調査」によると、平成17年の時点で、すでに933社の会社が環境報告書を作成・公表しているという結果が出ているんですよね。今はもっと増えていると思われますよね。

環境省が、環境報告書の普及促進を図るために、『環境報告ガイドライン~持続可能な社会をめざして~2007年版」を6月に発行したのよ。初めて環境報告書を作成しようと考えている事業者だけでなく、既に行っている事業者にも役に立つように、環境報告に係る国内外の最新の動向を踏まえてまとめられているのよ。

え? そんなものが出ているんですか?

そのガイドラインの中でも、環境コミュニケーションの重要なツールとして、環境報告書に記載する内容やインターネット等の活用など、創意工夫することが求められると書かれていますね。

そうなんですね~。あれ? 足尾さん・・・?

大麦さ~ん! ここにいたんですか? 今筋野さんと・・・。

足尾くんっ! 何かいい企画を思いついたんでしょ? 教えて教えて!

え? うちの会社もアイドルを使って環境報告書を作ろうって、盛り上がってた件ですか?

へ・・・? (ピキピキッ)

サインとか、もらえるかもしれないし~。ららら~、楽しみだな~。あれ?大麦さん・・・どこ?

あきれて行っちゃいましたよ。今すぐ真面目な企画を考えないと大変ですよ~(笑)

あちゃ~! もう一つ、儲かりそうな企画も思いついたのに~。大麦さ~ん!

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