ESとは、「Employee Satisfaction」、つまり従業員満足の略です。近年、従業員の満足度を調査する会社が増えています。どのような目的で、企業はES調査を導入しているのでしょうか?
あ~、めんどくさ~。
筋野先輩。何ぶつぶつ言ってるんですか?
この前人事部からきていたESアンケート、今日が〆切なんだけど、質問項目が多くてさあ。
え~、まだやってなかったんですか? 私たちの就業環境に関わる重要なアンケートだから、返さないとダメですよ~。
え? そんな重要なアンケートなの?(みち、いったいいつからいたんだ・・・?!)
そうですよ! ね~、えり先輩っ!
なになに? どういうことか教えてよ!(えりさんまでいたのか・・・)
今回のアンケートは、私たち、つまり従業員の満足度を調べるためのものなの。雇用環境が変わってきて、働く従業員の意識も変わってきているわ。ES調査は、こうした状況を受けて、「従業員の意識の現状」と「従業員の満足度」を規定する要因を調べるのが目的よ。従業員の満足度を高めることが、仕事の質を高め、会社の業績を高めることにつながると考えて、導入する会社が増えているの。
CSR活動のひとつとして、従業員の働き甲斐の向上を掲げている会社も多いですよね。
ESを高めることが仕事の質を高め、「CS(顧客満足)」にもつながるってことですね!
そうよ! たなやん(ぱちぱち)!
従業員も、会社にとっては重要なステークホルダーだから、CSだけを追求するのではなく、ESも大切にしないとね。
なんだよ、みんな詳しいな~。
とにかく、アンケートにはきちんと答えてね。私たちの回答結果で、会社は、従業員の働く環境を整えるために、何をすべきか考えるんだから。導入している企業では、たとえば、時間外労働を削減するための施策や、人事制度の見直しなどに活かしているのよ。
普段のコミュニケーションの状況や組織風土をどのようにとらえているかなども項目に入れて、コンプライアンスを推進するために必要な施策の参考にしている会社もあるのよ。
会社がそんなことに活かすなんて、思ってもいなかったよ。熟読して回答しようっと!
筋野先輩の場合、文句があったらどんどん上にかけあってますからね~。
俺だって、普段は言いづらいこともあるんだよ。アンケートにそれをぶつけるぞ~。
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