2009年9月1日に消費者庁が発足されました。なにやら新しい省庁ができたということは分かっているけど、具体的になにをするところなのかまで、みなさんちゃんと理解していますか?
大麦さん、ニュースで消費者庁って言葉をやたら目にするんですが、何かできたんですか?
足尾さん、知らないの?内閣府の外局として、消費者庁が今年の9月1日から設置されたのよ。
へー、知らなかった。なんで設置されることになったんですか?
そうね、消費者庁設置のポイントとしては、消費者の権利の尊重及びその自立の支援ね。消費者が安心して安全で豊かな消費生活を営むことができるように…
消費者の利益の擁護及び増進や、消費生活に密接に関連する物資の品質の表示などの事務を一体的に行わせるために、設置されたのよ。
あっ、えり先輩!
足尾さん、勉強が足りないわね。自分も消費者の一人なんだから、少しは意識しておかないと。
いやー、難しそうで、つい敬遠してました。…予想通り、難しい内容でしたけど。
要するに、消費者の目線で、安全安心な社会を実現するために、消費者行政を一元的に推進するところ、といったらいいかしら。
なるほど。消費者庁っていうくらいだから、消費者に関係する仕事を行うところなんですよね?
そうね、消費者の利益の擁護や増進に関する基本的な政策の企画や、消費者安全の確保などがあげられるわね。
行政組織の肥大化にならないよう、二重行政を回避するようにもしているんですよね。
そう。効率的に法執行を行うためにね。
消費者に関係のある、たとえば食に関係することなども消費者庁の管轄になるんですよね。
大きくわけると、表示、取引、業法、安全、その他の法律関係を整備することになっているわね。景品表示法や食品衛生法、公益通報者保護法なども対象となっているわ。また、消費者委員会が内閣府に設置されたのよ。
コンプライアンスでよく聞く法律ばっかりじゃないですか! ということは、企業も無関係じゃないんですね?
もちろんよ。
そっかー、消費者を意識した企業が、これからますます求められていくようになるんですね。
【参考資料】 首相官邸
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