第一法規株式会社|教育研修一覧

2011/09/13号

~電車も居酒屋もネット上も、公共の場!情報の漏えいにご注意を!~の巻

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足尾さんが手にしている鞄から、資料がはみ出ています。よく見ると、「マル秘」印が押してあるようです。さてさて、足尾さんの行く手には、何が待っているでしょうか。

おはようございま~す。

足尾さん、おはようございます。

おはようございます、足尾さん。あれっ、鞄から資料が丸見えになってますよ!!

今日の会議に備えて、電車のなかで見直してたんだよ。

足尾さんって、仕事熱心なんですね。

いや~、ほめられると照れるなあ。

あれっ、その資料、「マル秘」ってハンコが押してありますよ。

ん?マル秘?

足尾さん、会社の資料を社外へ持ち出す際は、社外への持ち出しが禁止されていないか確認する必要があるのよ。基本的に「マル秘」の資料は持ち出し禁止のはずよ。

え、す、すみません・・・。

そもそも、その資料、どうして「マル秘」文書なのかしら? 個人情報や営業秘密に関わるものなの?

他社との業務提携の話ですけど。

え?業務提携?それは、インサイダー取引に影響を与える情報の可能性があるわね。

はあ。

会社はインサイダー取引を未然に防止するために、情報管理体制を整える必要があるのよ。

そもそも、公共の場である電車のなかで、会社の重要な情報が記載された資料を広げることは、危険なことですよね。

公共の場で、会社の情報について大声で話している人を見かけることがあるけど、情報が漏えいしてしまう可能性がある行為よ。

宴会での会社の愚痴も、公共の場としての危険性は同様ですね。

ええっ?

公共の場といえば、ネットもそうですね。

そうですね。ネットにお客様の情報を流した社員を厳罰に処した例もありましたよね。

一度ネットに載った情報は、本人がいくら削除しても、完全に消えないといわれていますよね。

ボクも聞いたことあります。

社外では、常に情報が漏えいする危険にさらされていることを認識して行動する必要があるのよ。最後に、情報漏えいを防止するための行動のポイントをまとめたから確認しておいてね。

わかりました!

【情報漏えい対策 7つのポイント】
1 情報資産を、許可なく持ち出さない
2 情報資産を、安易に放置しない       
3 情報資産を、安易に廃棄しない
4 私用の機器類(パソコンや電子媒体)やプログラム等のデータを、許可なく持ち込まない
5 個人に割り当てられた権限を、許可なく他の人に貸与・譲渡しない
6 業務上知り得た情報を、許可なく公言しない
7 情報漏えいを起こしたら、自分で判断せずに、まず報告する
※情報資産:業務情報と業務情報を格納する機器類(パソコン、電子媒体、紙等)のこと
<参考>独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンター
情報漏えい対策のしおり 企業(組織)で働くあなたへ7つのポイント!!
2008年5月16日 第3版

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