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2014/02/12号

~インフルエンザ、会社も社員も対策を!~の巻

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朝一番、足尾さんが電話で話しています。相手は大麦さんのようですが…。

わかりました。くれぐれもお大事にしてください(受話器を置く)。

お大事にって、どうかしたの?

大麦さん、高熱が出たので、お休みされるそうです。これから病院でインフルエンザかどうか検査してもらうって言ってました。

まあ! 大変ですね。

もし、インフルエンザにかかっていたら、しばらく出社できないわね。

そうですね。熱が下がった後も、インフルエンザのウイルスは体内に残っているから、周囲の人への感染を防ぐために、その後も数日は職場などに行かないようにして、自宅療養する必要があるんですよね。

そうね。会社には、従業員が安全に働けるよう必要な配慮をしたり、快適な職場環境の実現などを通じて従業員の安全と健康を確保することが義務づけられているから、政府等が提供する感染症に関する情報を的確に受け止め、感染症にかかった従業員の出社に関する適切なルールを定めておくなど、医学上必要な対策を講じる必要があるのよ。

うちの会社も、インフルエンザなどにかかった場合の出社のルールが周知されていますよね。

大麦さん、昨日は風邪かもって言ってたけど、大丈夫かな…。

風邪の場合、のどの痛み、鼻汁、くしゃみや咳などの症状が中心で、それほど高い熱が出ないのが一般的ですよね。

今回は高熱が出ているのよね。インフルエンザは、普通の風邪と同じような症状も見られるけど、38度以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛など全身の症状が突然現れるという特徴があるといわれているわ。

インフルエンザって、いつも寒い時期に流行りますよね。

日本では、例年12月~3月頃流行するわね。この時期には、特に感染しないように予防が大事になるわね。

感染経路は、飛沫(ひまつ)感染と接触感染があるんですよね。

ええ。咳やくしゃみのときに、ウイルスを含むしぶきは、1~2メートル飛び散るといわれているのよ。飛沫感染を防ぐためにも、咳エチケットは大事よね。

咳エチケットって、なんですか?

咳やくしゃみをするときに、次のようなことに気を付けるっていうマナーのことよ。
・ティッシュなどで口と鼻を押さえ、周りの人から顔をそむける
・使用後のティッシュは、すぐにふた付きのごみ箱に捨てる
・症状のある人は、マスクを正しく着用し、感染防止に努める

そういえば、大麦さん、昨日、マスクをしていました。

もう一つ気を付けないといけないのは接触感染ね。感染した人の咳、くしゃみ、鼻水などが付いた手でドアノブやスイッチ、手すりなどに触れ、その後に同じ箇所に別の人が触れることで間接的にウイルスに感染するのよ。

インフルエンザにかからないように予防すること、もしも、インフルエンザにかかってしまったら、他の人に感染させないことが大切ですね。

インフルエンザにかかってしまった場合、熱が下がっても他の人に感染させないことを医師に確認できるまで自宅で休養する必要があるのよ。

そういえば、ノロウイルスも流行しているみたいですよね。僕もかかったことあるんですけど、発熱、嘔吐、下痢で大変でした。

そういう症状がでたら医療機関を速やかに受診するようにしてね。もしもノロウイルス感染の診断を受けたら、インフルエンザ同様、症状が完全に収まって体力が回復するまで自宅で休養するようにしてね。

感染症対策には、まずは、うがい、手洗いですね!

わかりました! 僕もしっかり予防します!

インフルエンザ予防のポイント
◆流行前のワクチン接種
◆飛沫感染対策としての咳エチケット
◆外出後の手洗い等
◆適度な湿度の保持
◆十分な休養とバランスのとれた栄養摂取
◆人混みや繁華街への外出を控える

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