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2014/03/11号

~パタハラってな~に?~の巻

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積極的に子育てする男性が増え、「イクメン」と呼ばれるなど話題になっています。イクメンを増やすためには、周りの理解が不可欠です。

営業部のXさん、今度育休を取るんですって。

本社での男性の育休取得者第一号ね!

へえ~、勇気あるな~。でも、あいつの出世もここまでだな…。

えっ? そういう考え方はよくないと思いますけど。

そうですよ。そんなこと言ってたら、これからの社会についていけなくなりますよ。育休は、男性も取得できる制度なんですよ。

うっ…、それは知ってるけど、ほんとに取るやつは少ないだろ。

これまではそうだったかもしれないわね。でも、これからは違うのよ。

あっ、えり先輩!!

筋野さん、そういう言動は、パタハラ(パタニティ・ハラスメント)にあたる可能性があるわよ。

え? ぱたはら??

男性が、育児休業取得など、育児のための制度を利用することを妨げる行為などを、「パタニティ(父性 paternity)・ハラスメント」というのよ。「マタニティ・ハラスメント(マタハラ)」の男性版で、男性が育児をすることへの抵抗感や「男性はこうあるべき」という先入観によるものなのよ。

筋野さんの発言、なんか差別的だな~って、違和感があったんですけど、ハラスメントの一つなんですね。

たとえば、「子育てのための制度の利用を申請したら、上司に“育児は母親の役割、育児休暇を取るとキャリアに傷がつく”と言われた」、「子育てのための制度を利用したら嫌がらせをされた」なんてケースが、パタハラにあたる例として挙げられるわ。

ワーク・ライフ・バランスの必要性が叫ばれて時間が経つのに、まだまだ意識が改善されていないんですね。

日本労働組合総連合会の調査によると、パタニティ・ハラスメントを受けた経験がある男性は少なくないことがわかっているのよ。筋野さんみたいに、頭の固い人が多いということね。

うっ…! でも、実際に、育休を取ってる男性って身近にいなかったんですよね。だから、違和感があったのかな~。

これまでは、そうだったかもしれないわ。でも、社会や経済環境も変化しているし、2009年に育児・介護休業法が改正されて、「パパ・ママ育休プラス」制度を導入したりするなど、国も、男性が育児休業を取得しやすい環境づくりに取り組んでいるのよ。

平成29年までに、男性の育児休業取得率を10%にする、という目標も設定されているんですよね。

そうね。でも現実には、育休を取りたいけど、周囲の理解が得られるかどうか不安で言い出せないって人も多いのよ。子育てしやすい社会をつくるためには、まずは、パタハラやマタハラなんてことが問題にならないように、意識を変えていかなきゃね。

男性の育児参加は、企業や個人にとってもメリットがあると思うんですよね。

そうですよね。わたしの友達の会社でも、男性社員が育休を取ったときに、職場全体で仕事のやり方を見直して業務の効率化が図れたみたいですし、育休を取得した本人も、育児や家事の経験を仕事にも活かすことができたって言っているそうです。

そうか。仕事にもプラスになるんだな。俺も意識を変えていかなきゃなあ。

まあ、心強いわ。筋野さん、よろしくね!


◆男性が育児のための制度を利用することを妨げる行為などを、パタニティ・ハラスメントという
◆パタニティ・ハラスメントの背景には、男性が育児をすることへの抵抗感や「男性はこうあるべき」という先入観がある
◆男女問わず、社員が育児のための制度を利用しやすいように、一人ひとりが意識を変える必要がある

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