お昼休み、よっしーとみちが、新しく始まる制度について話しています。
最近、マイナンバー制度ってよく聞きますよね。
税金の納付や社会保障の手続きに使うみたいだけど、詳しいことはわかってないかも…。
いろいろ便利になるって聞きますけど、実際はどうなんでしょう?
えりさ~ん! マイナンバー制度について、レクチャーをお願いします!
マイナンバー制度は、「行政の効率化」「国民の利便性の向上」「公平・公正な社会の実現」を目的として導入されるもので、正式名称は、社会保障・税番号制度というのよ。
私たち一人ひとりに、番号が付与されるんですよね?
ええ。今年の10月から、住民票のある国民一人ひとりに、12桁の「個人番号(マイナンバー)」が付与されるの。法人にも13桁の「法人番号」が付与されるのよ。
この制度には、どんなメリットがあるんですか?
「情報連携」「本人確認」の点でメリットがあるのよ。現状では、自治体などで手続きするとき、本人だということを示すために様々な書類を提出する必要があるわよね。でも、今後は、マイナンバーを活用した情報連携が進められて、機関間での照会で、必要な情報を取得できるようになるから、わたしたちが窓口で提出する書類は簡素化されるはずよ。
申請を受ける自治体などの手間も減りそうですね。
そのとおりよ。住民から申請されるサービスの受給判定には、情報の照合など、たくさんの手間がかかるけど、今後は、本人確認のための重複作業がなくなると言われているわ。
私たちには、個人番号のついたカードが配られるって聞いたんですけど。
ええ。2016年1月から、「氏名」「住所」「生年月日」「性別」「個人番号」「本人の写真」が表示・記録された「個人番号カード」が発行される予定よ※。このカードは、各機関で本人確認のために使えるわ。
※申請した人に対して発行されます。
企業も、なにか対応が必要になるんですか?
社会保障や税金などの手続きのために、従業員のマイナンバーを取り扱うことになるから、マイナンバーを適正に扱うための社内規程づくりや、マイナンバーに対応したシステム開発や改修、特定個人情報(マイナンバーをその内容に含む個人情報)の安全管理措置の検討、社内研修の実施といった対応が必要になるわ。
安全管理措置や社内研修…。なんだか大変そうですね。
マイナンバーの管理に対しては、厳しい安全管理措置が求められているからよ。例えば、安全管理措置として、委託先や再委託先の監督も必要になるの。総務・経理部門などの従業員への周知徹底も必要になるから、説明会や研修が必要なのよ。
わぁ~、私たちも意識をしておかないといけませんね!
求められる行動を確認しておくといいわね。特定個人情報保護委員会から、「特定個人情報の適正な取扱いに関するガイドライン」がでているから、確認してみてね。
わかりました!
【マイナンバー制度】
◆国民一人ひとりに対して、「個人番号」が付与され、「個人番号カード」が発行される※
※個人番号カードの発行は申請者のみ
【企業に必要な準備】
◆マイナンバーを適正に扱うための社内規程づくり
◆マイナンバーに対応したシステム開発や改修
◆特定個人情報(マイナンバーをその内容に含む個人情報)の安全管理措置の検討
◆社内研修・教育の実施
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