足尾さんとたなやんが、週末の飲み会について話しています。
週末の飲み会のお店どこがいいかな? たなやんの友達も来るんだよね?
はい。でも、友達は少し遅れるかもって言ってました。メーカーに勤めているんですけど、棚卸作業があって大変みたいで。
棚卸作業? 聞いたことあるけど、どんな作業なんだっけ?
そういわれると、僕もよく知らないかも…。
棚卸作業っていうのは、商品の在庫確認をすることよ。
えり先輩!
在庫管理のため、定期的に商品の在庫確認をすることが棚卸作業よ。たなやんのお友達がメーカーに勤めているなら、残っている商品の点数を数えるんじゃないかしら。
なるほど~。在庫の点数を数えることなんですね。あいつのところは大きな会社だから、すごい数の商品を数えているんだろうな~。
ひえ~。全部数えるなんて、ぼくなら、気が遠くなっちゃうな…。
そうね。棚卸作業の方法はいろいろあるけど、会社によっては何万という単位の在庫を確認することもあるのよ。
棚卸作業って、すごく大変なんですね。
ええ。それに、単に在庫を数えたら終わりではないのよ。
まだ、何かあるんですか?
在庫を数えながら、汚れている商品など、不良品がないかどうか確認する必要もあるわ。不良品は販売できないから、その場で在庫から外さなければならないのよ。
なるほど~。そういう役割もあるんですね。
それに帳簿書類やシステム上で管理している在庫の数量と、棚卸作業で確認した実際の在庫の数を照らし合わせて、数が間違っていないかを確認する必要もあるわね。
もし、数が合わなかったらどうするんですか?
商品の発注から、お客様の元に届けるまでの処理で、どこが間違っていたかを点検するのよ。例えば、発注があった際の、書類の処理やシステムへの入力に不足がないか、などね。もし、誤りが多く発生するような場合は、業務フローを見直す必要があるわね。
棚卸は、毎日の業務フローの再点検にもなるんですね。
そうよ。だから、単なる在庫の確認だと思って、適当に数を点検するだけではだめなのよ。どんな業務もそうだけど、その先の仕事につながっていることを、忘れないでね。
はい!
わかりました!!
<棚卸の目的>
◆棚卸作業とは、商品の在庫の点数を数える作業である
◆実際の在庫の数と、書類やシステム上で管理している数を比べて誤りがないか確認し、原因を調べることで、毎日の業務フローの点検にもなる
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