第一法規株式会社|教育研修一覧

2016/03/23号

~情報を守るためにできることは?~の巻

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筋野さんとたなやんが話しているところに、えりさんが通りかかりました。

(メールを開いて)ん…? 「▲■配送より未着のお知らせ」?

あっ! それ、システム部が注意喚起しているウイルスメールですよ! 添付ファイルは絶対に開かないでくださいね!

おぉ、そうか。危うく開くとこだったよ。

最近のウイルスメールは巧妙だから、注意が必要ね。

「▲■配送より未着のお知らせ」みたいなタイトルのメールが届いたら、心配になって添付ファイル開いちゃうよな~。でも、よく考えたら、▲■配送が俺のメールアドレスを知ってるわけないか。

ですよね。でも、うちの会社でも、添付ファイルを開いてしまって、ウイルスに感染したパソコンが何台かあるみたいですよ。つい開いちゃうんですかね。

そうなの。以前は、ウイルスメールは、差出人名や件名に不審な点があって、気をつけていれば気づけるものが多かったの。でも、最近は、自分に関係がありそうな件名がつけられていたり、不正に社内サーバーに侵入して取り出したメールからよく似たメールを作成して送りつけたりと、つい開封してしまうように巧妙につくられたものが多いのよ。

怖いですね…。会社の対策は進んでいるんですか?

万全というのは難しいでしょうね。でも、対応できることもあるわ。

たとえば?

まずは、基本中の基本だけど、少しでもあやしいと感じたら、安全かどうか確認できるまでは、そのメールの添付ファイルは、絶対に開封しないことね。それから、ウイルスメールだと判明した際には、すぐにシステム担当部門を通して社内へ注意喚起を行うこと。それから、わたしたち、社員全員が注意を怠らないことね。

あやしいメールかあ…。気をつけなきゃ。

あとは、送信元などでメールを振り分けて受信するように設定しておくと、知らないアドレスからのメールはすぐにわかるから、慎重に開くなどの対応をとることができるわ。

ウイルスメールが原因の情報漏えいって、よく聞くし、気をつけないとな。

そうね。でも、実際に情報漏えい事故につながった原因は、ウイルスメールより、紛失・誤廃棄によるものが多いのよ。

へえ~。意外にも、個人の不注意が事故につながるんですね。

ウイルスメールだけじゃなく、紙やCDなどの廃棄にも気を付けないといけないな~。

それから、メールやファックスの誤送信も情報漏えい事故につながる率が高いから、注意が必要ね。

(ぎくっ!)何度か、間違って送ってしまったことがあった気が…。

情報漏えいにつながらないようにするためには、送信前にアドレスや番号に誤りがないか、再確認をすることが大事よ。それから、誤って送信してしまった場合は、必ず相手に連絡してお詫びして、メールやファックスを廃棄してもらってね。

はい!!

気をつけます!


【ウイルスメール対策】
◆ あやしいメールの添付ファイルは、絶対に開封しない
◆ ウイルスメールが判明した際には、システム担当部門を通して社内へ注意喚起を行う
◆ 常に、社員全員が注意を怠らない

【誤送信の対策】
◆ ファックスやメールの送信前にアドレスや番号に誤りがないか、再確認をする

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