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2016/12/06号

~長時間労働をなくそう~の巻

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お昼休み。足尾さんが、スマホでニュースサイトを見ています。 そこへ、よっしーが声をかけました。

へぇ~、すごいなあ。

なんか面白いニュースでものっていたんですか?

Z社が長時間労働を是正するんだって。トップがやる気みたいだよ。

最近、そういう話をよく聞きますね。

そうね。企業にとって、とても大事なテーマだからね。

あっ! えりさん!! でも、「長時間労働の是正」って、なかなか実現するのは難しいですよね~。

そうかもしれないわね。でも、国も本気なのよ。二人とも、「ニッポン一億総活躍プラン」って知ってる?

知ってます。2016年6月に閣議決定されたんですよね。

ええ。そこでは、「戦後最大の名目GDP600兆円」、「希望出生率1.8」、「介護離職ゼロ」という3つの目標を掲げた上で、これらを実現するために実行すべき課題として「働き方改革」「子育て・介護の環境整備」「すべての子供が希望する教育を受けられる環境の整備」などが掲げられているの。「長時間労働の是正」は、このうちの「働き方改革」の具体的施策の一つとしてあげられているのよ。

長時間労働の是正が、働き方の改革につながるってことですか?

長時間労働は、従業員のメンタルヘルス不調などの健康障害や、モチベーションの低下による生産性の低下をもたらすことが、様々な調査からわかっているの。足尾さんだって、夜に疲れて仕事をしても、あんまり効率は上がらないでしょう?

確かに、そうですね。

それに、最近は、長時間労働が常態化している企業だっていう評判が広まると、「ブラック企業」だと思われて、よい人材も集まらないのよ。

正しい労働時間を申告しない、サービス残業も問題になっていますよね。

ええ。勤務時間を記録せずに残業する「サービス残業」はもってのほかよ。ワーク・ライフ・バランスの実現のためにも、早く帰って、次の日のためにリフレッシュした方が、翌日の仕事も効率よく進むはずよ。

そうですよね~。僕も、「今日は、あのお店を開拓しよう♪」っていう楽しみがあった方が、がんばれます!!

楽しそうね(笑)。事前の残業申請を義務づけたり、一定時刻に強制的にパソコンをシャットダウンしたり、パソコンの使用状況をモニターで監視するなどの方法で、残業時間の削減を目指している企業もあるみたいよ。

労働時間を削減するためには、いかに効率的に仕事をするかが大事ですよね。

もちろん従業員自らの努力も必要だけれど、企業としても、効率的に仕事が進むよう、仕事の仕組み自体を変える取り組みに着手する動きが出てきたということね。

よし! 僕は、「家でゴロ寝しながら仕事をする」っていう、新たな働き方を提案します!

たぶん、それは、採用されないと思います…。


【長時間労働の是正のポイント】
◆「ニッポン一億総活躍プラン」の「働き方改革」実現のための施策の一つである
◆従業員、企業の双方に努力や工夫が必要である

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