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2021/02/09号

~テレワーク、周りに見られていなければ…!?~の巻

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同僚や上司の目が届きにくいテレワーク。テレワーク時に「不正が行われる危険」を感じたことはありませんか?

~コンプライアンス推進室が、今日はオンラインで会議をしています~

昨日、他部署の管理職から『推進室が出しているコンプラ活動通信で「テレワークと不正行為」について取り上げてほしい』と要望がありました。

たしかに、何も対策をしていないと、テレワークで起きやすい不正行為もあるよね。

具体的にはどういう不正行為が考えられるんですか?

たとえば①技術情報や顧客情報などの営業秘密の持ち出し・流出、②会社が貸与している通信機器や設備の私的利用、③勤務時間中の私的行為、などかしら。

あぁ…そういえば、友人の会社では、在宅での勤務時間中に飲酒と動画鑑賞をしていて、仕事をしていないことがバレて懲戒処分を受けた人がいたそうです。

懲戒処分にとどまらず、逮捕された事例もあるよね。ほら、営業秘密である最新技術に関する情報を不正に持ち出した直後に競合他社へ転職した事件。あれも私物のPCから会社のテレワーク用システムを使って社内サーバーに接続し、情報を持ち出したようだよ。

もちろん、テレワークでなくてもこれらの不正行為は起きうるんだけど、テレワークだと周りに同僚や上司の目がないことが不正行為のしやすさにつながってしまうのよね。

でも、大半の人が周りの目がなくても真面目に働いていますし、通勤にかかる時間を有効活用できて感染症対策にも有効なテレワークは必要ですよね?

えぇ。だから、テレワークでも不正行為が起きにくくするような対策をとることが大切ね。

業務で利用しているPCを監視するとかですか? プライバシーとか大丈夫なんでしょうか?

過度な監視などはストレスにもなるし注意が必要ね。最近では、匿名化などでプライバシーに配慮したうえで、頻繁に顧客情報と外部のファイル共有サービスに同時アクセスしている場合など、不正行為の可能性があるPC操作を検知したら、管理者やPC操作者にアラートを出すシステムを導入している企業もあるそうよ。

他にも、実施業務と進捗状況を毎日報告してもらったり、営業秘密へのアクセス権限の管理やセキュリティソフトを導入したり…企業も「資産である情報を守りつつ、テレワークでも生産性を維持向上させる」ためにいろいろ工夫をしているんだよ。

なるほど。情報も生産性も企業の存続には必須ですもんね!

よし。じゃあ、このテーマで次回のコンプラ活動通信を作成しましょう。

は~い。


テレワークでの不正行為
◆テレワークでは、対策をしていないと、①技術情報や顧客情報などの営業秘密の持ち出し・流出、②会社が貸与している通信機器や設備の私的利用、③勤務時間中の私的行為、といった不正行為が起きやすい
◆テレワークでは、周りに同僚や上司の目がないことが、不正行為のしやすさにつながる
◆資産である情報を守りつつ生産性を維持向上させるため、過度な監視にならないよう注意しながらテレワークでも不正行為が起きにくくするような対策をとることが大切

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