新型コロナウイルスの猛威は衰えていません。職場のクラスター発生防止対策を今一度、確認してみましょう。
座席とか、職場の様子が大分変わったね。
はい。新型コロナウイルスの職場のクラスター(=感染者の集団)発生防止対策みたいですね!
社員のみんなに安心して仕事をしてもらうために、わが社も職場のクラスター発生防止対策を行っているよ。その内容を一緒に確認してみようか!
テイテイさん! はい! お願いしま~す。
まず、感染症を予防するには、感染経路(飛沫・接触・経口・空気など)に応じて、対策することがポイントなの。
新型コロナウイルスは、飛沫感染や接触感染が主な感染経路なので、マスクの着用や、こまめな手洗い・身の回りの消毒をしていますよね。
うん。そして、職場のように多くの人が集まる場所では、個々人での対策に加えて、クラスター発生防止のため、さらなる対策が必要なの。具体的な対策を知っているかな?
飛沫感染や飛沫が空間に浮遊して感染するエアロゾル感染に有効な対策は、「密閉空間を換気をする」「大人数で集まらない」「近距離での会話や大きな声での会話をしない」という、いわゆる「三密」(①密閉、②密集、③密接)を避けることでしょうか?
ご名答! そのために、わが社は座席を削減してパーテーションを設置したよ。受付など、空間が狭くて人との距離を確保できないような場所には、ビニールシート等で仕切りを設けたの。あとは、お昼休みの分散取得や、在社でもオンライン会議を活用するのも「三密」を回避する方法だね。
接触感染に有効な対策は、複数人が触る場所(ドアノブ・蛇口のハンドルなど)や、共有する機器(PCのキーボード・コピー機の操作パネルなど)を消毒することですよね?
そのとおり。それと、特に休憩時間等の「居場所の切り替わり」場面での対応が、職場のクラスターの発生防止では要注意よ。休憩室、更衣室、喫煙室等に移動するなどして居場所が切り替わったときは、気が緩みがちで、ついマスクをとったまま会話してしまうなど、感染リスクが高まるので気をつけて。
喫煙室は、煙草を吸うためにマスクを外すから要注意ですね。
職場のトイレで食後の歯磨きをするときなど、マスクを外す場面では、人が近くにいないかなど、まわりの状況を気にかけようと思います。
『対策のしすぎ』はないんだよね! それと、そもそも体調が少しでも悪かったり、感染者が身近にいる場合は出社しないようにしたりして、テレワークをうまく組み合わせることも大切だよ。
はい!
【新型コロナウイルスの職場のクラスター発生防止対策に関する基礎知識】
◆新型コロナウイルスへの感染を予防するには、感染経路に応じた対策をすることがポイント。職場のように多くの人が集まる場所では、個々人での対策に加えて、クラスター発生防止のため、さらなる対策が必要になる
◆飛沫感染、エアロゾル感染に有効な対策は、「換気をする」「近距離での会話や大きな声での会話をしない」「大人数で集まらない」、いわゆる「三密」(①密閉、②密集、③密接)を避けること
◆オフィスの「三密」を回避するためには、座席を削減してパーテーションを設置したり、在社でもオンライン会議を活用したりするなど、人との距離を確保できるようにする必要がある
◆「接触感染」を防止するためには、複数人が触る場所・共有する機器を消毒すること
◆休憩室、更衣室等に移動するなどして居場所が切り替わると、気が緩みがちで、ついマスクをとったまま会話してしまうなど、感染リスクが高まる。喫煙時や歯磨きなど、マスクを外すので要注意
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