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第1回 企業がコンプライアンス活動をする理由

まとめ byオオタケさん

コンプライアンス活動は、社会からの要請や期待に対応しながら、組織の目標を達成していくための活動だということが、今回お伝えしたいことでした。

私は仕事の立場上、「コンプライアンス活動とはなにか」という根本的でとても難しい問いに対して、自分の会社のなかで、従業員に対して説明する機会がよくあります。みなさんだったら、どのように説明しますか?

私の場合、私なりの説明のしかたとして、「コンプライアンス活動は、企業が社会から好かれる(信頼される)ための活動」だという伝え方をしています。コンプライアンス活動は、個人や組織で成果をあげ、企業全体として目標を達成するために、社会から好かれる(信頼される)ための活動ではないかと思うのです。なお、CSR活動については、「ステークホルダーとの対話を通じて、Win-Winの関係を築く」という意味で、愛されることを目指す活動といえるのではないかと感じています。

企業は、社会から嫌われたら、事業を続けることができなくなります。
お客様仕入先株主などから嫌われたら、企業は事業を続けることができません。もちろん、従業員も重要です。従業員から嫌われたら、企業が事業を続けることはできません。

「嫌われない」という消極的な考え方から一歩進んで、より積極的に、社会から「好かれる」こと、社会から「信頼される」ことを目指すことが、コンプライアンス活動の本質だと、私なりにコンプライアンスを理解しています。