社会から好かれ、信頼される
コンプライアンス活動の本質は、「社会から好かれ、信頼されるための活動だ」と思うということを話しました。
好かれ信頼されるために大切なことは、 「思いやり」や「気配り」であるように思います。ちょっとした思いやりや気配りで、相手からの信頼があがるということは、きっとみなさんも、日ごろの仕事のなかで実感されていることではないでしょうか。
上司や先輩、同僚から信頼される。他部署の人から信頼される。社外の人から信頼される。まわりの人から信頼されることで、いろいろな支援やアドバイスをしてもらえる機会は、格段に増えます。まわりの人から信頼されることで、仕事が楽しくなります。まわりの人から信頼されることなしに、自分の目標を達成したり、仕事の成果をあげたりすることはできないと、いえるのかもしれません。
ここで重要な役割を果たすのが、直属の上司です。直属の上司は、部下である社員の一番近くにいて、部下の行動管理やら勤怠管理、業績達成の支援、部下育成など、部下指導の最前線にいます。ときには、仕事を離れ、個人的な悩みを聞いてあげたり、相談にのってあげたり、場合によっては精神的なケアを行う必要もあるでしょう。
ですから、直属の上司が「コンプライアンスの視点」で部下を観察し、フィードバックしてあげたり、アドバイスしてあげることが大切です。それができるのは直属の上司しかいませんし、そうすることが上司の責任だと思うのです。