第一法規株式会社|教育研修一覧

todanabar

第46回 タキヒヨー株式会社(2)

第46回もタキヒヨー株式会社にお邪魔しました。今回はコンプライアンス教育への取り組みについてお話をお伺いしました。

(インタビュアー:足尾)

line

◆2 コンプライアンス教育の取り組みについて

コンプライアンスの社内教育体制について教えてください。

大谷氏  当社では、人材開発部がその役目を担っています。人材開発部は、社員の労働関係全般を統括しており、社員教育の一環としてコンプライアンス教育が存在します。

コンプライアンス教育を行ううえで今までに作成したツールや実施した教育(コンプライアンスマニュアルの作成、集合教育、Eラーニングなど)等について教えてください。

大谷氏  これまでは、階層別の集合研修の中で部分的に教育を行うのが一般的でした。アパレル事業を核としておりますので、衣服のデザインは意匠権そのものですから、特に力を入れてきました。また、同様にお客様の個人情報を取り扱うことも多かったため、個人情報保護には早くから取り組んできました。その後、コンプライアンス全般の知識を習得して欲しいとの意図から、第一法規さんのテキスト(会社員のためのコンプライアンス入門)とeラーニング(会社員のためのクイズで学ぶコンプライアンスeラーニング)を採用しました。テキストは管理職に配布し、eラーニングは全社員で実施するようにしました。

弊社『クイズで学ぶコンプライアンスeラーニング』をカスタマイズ(年4回実施)して実施されていますが、カスタマイズの意図と目的を教えてください。

大谷氏  eラーニングを実施するにあたり、一番気を使ったのは、いかに社員が抵抗感なく楽しみながら学習してもらえるかという点です。当たり前ですが、大部分の人間は勉強すること、学ぶことに対して負担感を持っています。その点、このクイズ形式のQ&A(2択)は、当事者が主人公となって進める点でうってつけのコンプライアンス教育だと思ったのです。また、問題数は20問程度に設定したほうが、集中力も持続しやすいだろう(笑)とカスタマイズしました。ただ、そうはいっても教育の一環ですから、四半期に一度の実施として定期的にテストを行うようにしました。
実際のテスト画面はこちら
※受講画面入り口 ※確認テスト入り口 ※確認テスト画面 ※解答結果と解説画面

成果はどうでしたか?

大谷氏  コンプライアンスに必要な気づきという点で、社員全体のレベルが上がったのではないかと思います。また、社員間同士でもこの話題で盛り上がったという話を聞くとこちらも嬉しくなりました。

受講した方からの評判はいかがでしたか?

大谷氏  中にはひっかけ問題が多くて難しいという意見もありましたが、概ね好評で「今まで知らなかったことが理解できた。」とか「興味深く面白かった。」という意見が多数ありました。

今後考えているらっしゃる研修はありますか(教育ツール、日常の徹底、「面白い」取り組み等)?

大谷氏  みんなからは「難しい」とブーイングが起きそうですが、eラーニングをさらに深化させて、今度は4択問題にしてみようかと思っています(笑)。それから、日常における徹底では、各部署単位でコンプライアンスに関する話し合いの場を定期的に持ってもらうようにお願いしています。
また、管理職を対象にしたコンプライアンスの集合研修なども行いたいと考えております。その際はご相談します。費用の面はできるだけご協力願います(笑)。

今後の取組の中で一番の課題と捉えている点は何ですか?

大谷氏  「伝統」と言えば聞こえは良いのですが、業界の古い慣行が色濃く残っている場合があります。それが世間の常識とズレがないか、いつも注意していく必要があると思っています。具体的には、お取引先との関係から、下請法の遵守、その周知・徹底が当面の課題かなと感じています。

最後に、コンプライアンスの担い手は誰であると考えていらっしゃいますか?

大谷氏  やはり、社員一人ひとりでしょうか。正しいことを当たり前に正しくやってもらえれば、それほど難しい話ではないのだと信じています。

一覧表へ     トップページへ
*この記事は2009年8月に取材したものです

Copyright(C)DAI-ICHI HOKI co.ltd. All Rights Reserved.
無断転載、複製はお断りします。本サイトのお問合せはこちら