第一法規株式会社|教育研修一覧

2008/10/21号

vol.127


┌──┐ 
│\/│ 女3人でつくる「ビジネスの法律がわかるメルマガ」
└──┘ ◆痛い目にあわないために◆

Vol.127 2008年10月21日


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■ごあいさつ    
□コンプラニュース 九州電力が「オール電化」チラシの不当表示で景品表示法違反
■ニュースから気になるひとこと 景品表示法の排除命令
□クイズ!「コレって○?×?」 どこまでが指導?
■コンプラQ&A 選挙立候補者への寄付
□編集部ひとりごと    
※セミナールームは掲載しておりません

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■■ ごあいさつ


 先日TVを見ていたら「一事を経ざれば、一智に長ぜず」(何事も自分で体験してはじめてそのことを知ることができる)という中国のことわざをドラマ仕立てで解説していました。実際は料理を一回も作ったことがない青年が料理屋さんをめぐってはネット上のブログにその悪口を書き、そんな様子を心配におもった母親が急死する前に、その青年が子どもの頃食べていたレシピ集を残す。「まず、一番手近な毎日のごはんから手作りしてみなさい」という意味を込めて…。何かと色々考えさせられるお話でした。
 メディアの普及とともに我々は自分自身が経験してない情報を多く仕入れることはできる。しかし体験していない知識で頭でっかちになってもイザというときに役立たない…「現場発」や「体験型」の研修教材も企画していかなくちゃいけないなあ…とそのドラマをみながら深く考えさせられました。「現場発」や「体験型」の研修教材でこんなものが欲しいという声があれば是非編集部までご意見をお寄せくださいませ。(足尾)


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■■ コンプラニュース


◆九州電力が「オール電化」チラシの不当表示で景品表示法違反

 九州電力が、2007年10月から翌年8月にかけて配布した「オール電化」に関するチラシの記載が事実と異なるとし、公正取引委員会は10月15日に景品表示法違反(有利誤認)の排除命令を出した。風呂や台所などの熱源にも電気を用いる「オール電化住宅」は、ガス併用住宅と比べ「30年間で約300万円おトク」とする内容だが、機器の購入や設置工事で最低約100万円の初期費用が必要で、30年間には1~2回の機器更新も必要となる。節約できるとする金額を上回る出費もあり得るがチラシには記載がなかった。同チラシは営業所などで約十数万部配布されたという。
 オール電化については、関西電力がガス会社の参入を妨害したとし、2005年4月に公取委から独占禁止法違反の警告を受けた事案がある。


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■■ ニュースから気になるひとこと


◆景品表示法の排除命令

 不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)における排除命令は、同法3条もしくは4条1項の規定に違反した事業者に対し、公正取引委員会が違反行為を止め、今後繰り返さないよう命じる行政処分。違反がある場合は「排除命令」、違反はないが違反のおそれがある場合は「警告」、違反につながるおそれがある場合は「注意」の措置がとられる。排除命令は、同法第6条で定められ、同法に基づく処分としては最も重く官報にも告示される。
 主に商品の品質や効能、価格が実際より優良、有利であると消費者に誤認させる不当な表示が違反の対象となる。この排除命令を受けると、誤解される表現であったことを新聞等で広告することや再発防止策を講じることが義務づけられる。


■■ クイズ!「これって○!×?」
■■~どこまでが指導?~


コンプライアンスに関するクイズを出題いたします。こっちが正解だ!と思う方のリンク先をクリックしてください。○か×か、すぐにわかり、詳しい解説を見ることが出来ます。Let's try!

筋野さん たなやん、今日はいつもより元気ないけど何かあったか?
たなやん 実は、昨夜大学の時の友達と飲んだんですけど、その中の一人の友人が休職しているんですよ。
筋野さん 何が原因で休職しているんだい?
たなやん それが、話を聞くと会社の上司が友人に対して仕事を期待するあまり厳しい指導をしていたようで、精神的に追込まれてしまい休職になってしまったらしいです。

Q.上司の行為について次のうち正しいのはどちらでしょうか?

A.ハラスメントの可能性がある。
◇Aだと思う人はこちら⇒ https://com-kh.d1-law.com/comp/quiz/a.html

B.業務の一環であるから、ハラスメントにはならない。
◇Bだと思う人はこちら⇒ https://com-kh.d1-law.com/comp/quiz/b.html


■■ コンプラQ&A
■■ ~選挙立候補者への寄付~の巻


先月、首相が変わりましたね。否応なしに政治への関心も高まってくるのでしょうか、筋野さんもなにやら情報収集に余念がありません。今回は選挙とコンプライアンスについて考えてみましょう。

足尾 あれっ、筋野さん。新聞なんて読んで、どうしちゃったんですか?
筋野さん いやぁ~。取引先の社長がこんどの衆議院議員選挙に立候補する予定らしいんだよ。
足尾 えー。すごいじゃないですか。当選したらうちの会社も優遇してもらえるのかなぁ。
筋野さん そうだなぁ。選挙応援でたくさん寄付でもすれば、何かしらの便宜を図ってもらえるかも。うっしっしー。
えり こらッ!何を企んでいるの!だいたい、会社が選挙立候補者に寄付をするのは違法なのよ。
筋野さん えっ、そうなの?

◇この続きはこちら⇒ https://com-kh.d1-law.com/comp/bn/qa/2008/q_081021.html


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■■ 編集部のひとりごと


 自分が今まで全く興味の持てなかったことに対して、ある時友人に連れられていく、または教えてもらうことにより、急に身近に感じられることってありますよね。私自身、ちょっと前だと車、最近ではウイスキーに対して、自分から積極的に調べるようになりました。
 一人だけの世界には限界があり、未知の分野にとびこんでいくわくわく感を感じる一方、企画マンとしてアンテナの少なさに今更ながら反省。
 最近、同じ日々の繰り返しと思っている方、新たな趣味探しがおすすめですよー。 (たなやん)

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