第一法規株式会社|教育研修一覧

2010/02/23号

vol.159


┌──┐ 
│\/│ 女3人でつくる「ビジネスの法律がわかるメルマガ」
└──┘ ◆痛い目にあわないために◆

Vol.159 2010年02月23日


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■ごあいさつ    
□コンプラニュース 経産省研究会、海外でのカルテル対策を提言
■ニュースから気になるひとこと 競争法コンプライアンス体制に関する研究会報告書
□クイズ!「コレって○?×?」 訪問販売 再トライ
■コンプラQ&A 熱いものには蓋を?「リコールにつながりかねないクレームを隠したら?」
□編集部ひとりごと    
※セミナールームは掲載しておりません

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■■ ごあいさつ


 日本人はルールを変えることが苦手といいます。ルールは絶対的にそこにあるもの、変えてはいけないものとして、自分たちの頭上に君臨させてしまう。
 でも、ルールってそもそも何でしょうか。ルールがなくても問題なくやっていけるのであれば、本来はそれが一番いい。何でもルール化する必要はありません。でも、価値観の異なる他人同士、利害関係のある他人同士が社会で共存するとき、皆で話し合ってルールを作る必要が出てきます。一度皆で作ったルールを皆で守るのは当然のこと。でも、ルールが現実にあわなくなったときは、また皆で話し合って変えればいいのです。
 この当たり前のことが、当たり前になっていないことがよくあります。ルールだけが一人歩きしている。身近なルールもしかり、国の法律もしかり。ルールを「変える提案」をためらわないようにしたいものです。(みち)


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■■ コンプラニュース


◆経産省研究会、海外でのカルテル対策を提言

 1月29日、経産省経済産業政策局長の私的研究会「競争法コンプライアンス体制に関する研究会」(座長:根岸哲・甲南大学法科大学院教授)は、『国際的な競争法執行強化を踏まえた企業・事業者団体のカルテルに係る対応策』と題する報告書を公表した。
 経産省では、企業活動のグローバル化が進展するなかで、欧米等各国での競争法の執行強化によって、日本企業がカルテル等で巨額の制裁金を課される事例が相次いでいることから、企業のコンプライアンス体制の整備の参考となる具体的な取り組みや事例を提示するため、平成21年8月より同研究会を開催し検討を重ねていた。
 報告書は、カルテルの成立要件や事実認定の手法は各国で異なるため、日本国内での従来の企業慣行で培われた感覚が、諸外国では通用しないとの認識に立ち、体制整備を図っていくことが重要だとしている。


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■■ ニュースから気になるひとこと


◆競争法コンプライアンス体制に関する研究会報告書

 報告書は、EU、アメリカ、韓国の競争法、ならびに中国、日本の独禁法の執行状況を紹介したうえで、企業のカルテルに関する競争法コンプライアンス体制整備について、(1)予防、(2)違反の発見、(3)発覚時の対応の3つの視点で整理している。
 (1)の予防の観点からは、カルテルは競合他社との接触など状況証拠によって認定され得ることから、「違反行為を疑われる状況をできるだけ減らす」ことを念頭におき、競合他社との不必要、不用意な接触の制限をはじめ、接触する場合の事前・事後手続き、記録保存など、競合他社との接触に関するルール策定を提言。このほか統計情報の提供・利用に関するルールの策定、役職員に対して違反がもたらす不利益の大きさを認識させる研修の実施が重要としている。
 (2)違反の発見では、内部監査制度、内部通報制度の整備・運用や社内リニエンシー制度の検討を、また(3)発覚時の対応では、迅速な問題解決ができる体制の整備などを求めている。


■■ クイズ!「これって○!×?」
■■~訪問販売 再トライ~


コンプライアンスに関するクイズを出題いたします。こっちが正解だ!と思う方のリンク先をクリックしてください。○か×か、すぐにわかり、詳しい解説を見ることが出来ます。Let's try!

たなやん 訪問販売ってむずかしいですね~。今日一日足を棒のようにして回ったのに、契約件数ゼロですよ~。
筋野さん なに弱気なこと言っているんだ! 営業は「押し」だぜ。
たなやん 玄関のドアを開けてもらうだけでも大変だし、商品の説明を始めて 「興味ないわ」なんて言われちゃうと、もう…。
筋野さん よし、それじゃ、明日俺も一緒に行ってやる。もう一度トライしようじゃないか!
たなやん   えっ、断られたお宅にまた行くんですか?!

Q.訪問販売で、一度断られたお宅を再訪することについて、どう思いますか?

A.一度断られたくらいで、あきらめるべきではない。やるべきだ。
◇Aだと思う人はこちら⇒ https://com-kh.d1-law.com/comp/quiz/a.html

B.法律で禁止されているので、やってはいけない。
◇Bだと思う人はこちら⇒ https://com-kh.d1-law.com/comp/quiz/b.html


■■ コンプラQ&A
■■ ~熱いものには蓋を?「リコールにつながりかねないクレームを隠したら?」~の巻


寒い日が続く中、足尾さんが新しい商品を開発したようですが…。その商品をめぐってまた怪しい駆け引きが…。

足尾 今日も寒いですねえ~、フッフッフッ…。
大麦 足尾さん、寒いって言って何をいきなり笑い出してるの?
足尾 いやあー、この寒さで先月、我が商品開発部が世に送り出した最新型暖房機「ぬくぬく瞬間暖房」が大ヒット間違いなしだと思ったら、つい…。
大麦 お湯を利用したクリーンな暖房ね。確か、この前、怒ったお客様から問い合わせが入って対応してなかった?
足尾 ああ、あの問い合わせね。あまりにも早く最高温度まで上がるから、スイッチを入れるときにスイッチに接しているパネルを触ってしまって、火傷しそうになったらしいんだよ。
大麦 ええ? 足尾さん、ちゃんとその話、部長に報告した?
足尾 報告? してないよ。注意してもらうように説明をして、納得してもらったから大丈夫だよ。

◇この続きはこちら⇒ https://com-kh.d1-law.com/comp/bn/qa/2010/q_100223.html


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■■ 編集部のひとりごと


 先週は寒かったですね~。暖冬に鈍っていた体には、堪える寒さでした…。 まだまだ寒さは続きますが、春はもうすぐそこ!街中では「おひな祭り」や「桜」を意識したピンクな飾りつけが増えてきて、ウキウキしますね。上京してからは、部屋が狭いため小さなおひな様しか飾ったことがなかったのですが、今年は実家で20年ぶりに七段飾りを出したらしく、メールで写真が送られてきました。早速、携帯電話の待ち受け画面に登録して、電話を開くたびに、春の気分を楽しんでいます。読者の皆様も、季節の行事で、盛り上がってみてくださいね☆(大麦)

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