コンプライアンス教育では、従業員がどのような人材となってくれることを目指して、教育活動を実施していくのでしょうか。
オオタケさんは、「リスクに敏感な人材を育てる」ことが、コンプライアンス教育に期待されていることであると説明します。
コンプライアンス活動では、組織やその構成員が遭遇するさまざまなコンプライアンス上のリスクを、的確に判断し、対応していくことが求められます。
リスクが存在しているにもかかわらず、組織のメンバーがそれらをリスクと認識することができない状態は、その組織にとって、非常に危険な状態です。
企業を取り巻く状況は、たえず変化しています。また、ある組織にとってのリスクは、一定のものではなく、つねに変化するものです。
ですから、つねに変化を意識しながら、刻々と変わるリスクを敏感に感じ取れる人材が、企業には必要なのです。