第一法規株式会社|教育研修一覧

第5回 コンプライアンス教育の効果を高める

どういうコンプライアンス教育が、効果的ですか?

コンプライアンス研修に限らず、企業内で教育研修を実施するときには、取り扱うテーマや内容について、その中身や質が問われます。同時に、「だれに、どのような方法で教育を実施するか」が重要であると、オオタケさんは話します。

一人ひとりの従業員が、 自社や自分の業務に関連する法令について、その趣旨や背景を正しく理解し、最低限の法的知識を習得していることは、組織全体の法的リスクを低減させるためにとても大切です。そのため、法的知識の習得を目的とした研修を実施することも必要でしょう。

一般的に、知識の習得には、組織の実態にあわせて、テキストやeラーニングなどの教材を上手に活用することが、効率的と考えられています。

そして、コンプライアンス教育ということを考えると、ただ法的な知識を知っているだけでは十分ではありません。関連する法的な知識を、使えるようになることを目指したいところです。実際に、自分の仕事のなかで、法的に注意すべきことは何かを明確にすることができなければなりません。

自分の日ごろの仕事のなかで、やって良いことや悪いことは何かをきちんと理解し、注意すべきことを体得することができてはじめて、コンプライアンス推進が実効性のあるものとなります。

そのように考えると、コンプライアンス教育の実施方法にも、工夫が求められるのだとオオタケさんは説明します。