第一法規株式会社|教育研修一覧

第6回 部下との信頼関係

コンプライアンスを実践するために、部下に対してどう接していけばいいですか?

「部下から嫌われたり、部下ときまずい雰囲気になることを避けたいという気持ちから、本来であれば上司として部下に指摘すべきことを、きちんと指摘できない上司が増えているようです」とオオタケさん。「これはコンプライアンスを実践するうえでも、非常に憂慮すべきことです。指摘すべきことはきちんと指摘することが、部下との信頼関係を醸成し、部下と自分を守ることにつながります」とオオタケさんは話します。

会社で仕事をするうえで、職場の上司はとても大きな存在です。
コンプライアンスを実践するうえでも、上司が重要な役割を果たします。マネジメントを担う上司は、自分の部下の日常業務のなかに、どのようなリスクが潜んでいるかをつねに心のなかにとどめながら、部下と接することが求められます。

なかでも、部下にとって最も大きな影響力をもち、かつ一番身近にいる直属の上司の力量が問われます。直属の上司が、コンプライアンスの視点から部下を観察し、フィードバックしてあげたり、アドバイスしてあげることが大切です。そうすることが上司の責任だとオオタケさんは話します。