コンプライアンスを推進するうえで、風通しのよい職場風土を築く大切さがしばしば説かれます。オオタケさんも、組織風土がコンプライアンスの実効性を左右することを、強く実感しているそうです。
「コンプライアンス推進を担当している多くの方が実感されていることと思いますが、規則やルールが整備され、コンプライアンスの体制や仕組みが整っていても、コミュニケーション上の問題が職場にあると、コンプライアンスを機能させることはできません」とオオタケさん。
上司や同僚に、いつでも気軽に、安心して報告や相談ができる。
上司や先輩が、報告や相談に親身になって応じてくれる。
そういう職場であることが、コンプライアンス違反の予防につながります。
また、日常的にコミュニケーションがうまく取れていない職場では、問題が発生したときにそれらの問題が表面化しにくくなることが、多くの研究者によって指摘されています。
問題を早期に発見できなかったことで、より大きな問題となってしまうリスクも極端に高くなります。